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これらの情報は、晴眼者用の紙地図でもよほどの拡大図でない限り表現しきれないものです。このように音声によって、印刷された以上の情報を得ることが出来るわけですから、晴眼者にとっても大変役立ちます。
メモリーの容量にもよりますが、駅やバス停の案内に、時刻表のデータを入れてしまう、などとということも可能です。あるいは、この装置を駅やバス停の時刻表に組み込んだり、デパートなどのフロア案内板に組み込めば、細かい文字が見えにくくなった高齢者や弱視の方のためにも役立ちます。
音声の登録
音声登録は、図面上のどの位置でも自由にできます。 スイッチを録音モードに切り替え、録音ボタンを押しながら、登録したい位置で指先を押し込んでしゃべるだけです。どの位置に登録したか、あとで分からなくならないように、凸状のシールなどを貼っておきます。
音声登録をしない場合でも、自宅の位置や自分の覚えておきたいポイントにシールを貼っておけばよいでしょう。
ユニバーサルデザインの地図
このように作成された地図は、晴眼者と視覚障害の方が一緒にのぞき込んで使えますから、まさにユニバーサルデザインの地図と言えます。
今のところ、装置は持ち運べる大きさではありませんが、家庭や学校の机の上で使うには不便のない大きさです。紙の触地図だけを持ち歩けば、いざというときに周辺の方にヘルプを受けることができます。
カーナビのように現在地を知らせたり道案内が出来るわけではありません。 しかし、現在のGPS技術では、実際に街なかで視覚障害の方が知りたい、何m先の角とか、どこのお店の前、など非常に細かい道案内が出来るほどの精度はありません。
「やはり、人によるヘルプに勝るものはありませんし、今回の触地図が、そうした人によるヘルプを引き出しやすいものになってほしい」と開発者は思っています。
既存の図面も活用できる、授業に楽しさが生まれる
この装置で使う地図は、必ずしも専用の地図に限られるわけではありません。 学校などで、これまで先生方が教材として手作りされていた、立体コピーによる地図があれば、それをそのまま利用して音声登録してしまうことも可能です。生徒自身で録音すれば、地理の授業の楽しさが倍増するかもしれません。
あるいは、「しゃべる触地図」の印刷技術を利用すれば、自治体等が作成して住民に配布している地図に、点字や凸記号を付加して触地図化してしまう、ということも可能です。
さらに、この凸の印刷は、紙に限らず、プラスチックやガラスのようなものにも印刷できますから、屋外での利用も十分可能です。
地図ばかりでなく
さらに地図ばかりでなく、理療科で使う人体図にツボを表現して、音声を登録することも出来ますし、点字をこれから覚えようという生徒のためには、点字教材そのものを音声化してしまえば、立派な自習教材となります。
このように、「しゃべる触地図」は、さまざまな活用法について、現在、各方面の専門の方々にご相談しながら、開発を進めています。
皆様からも、「こんな風に使いたい」とか、「こんなところにあったら便利」などのアイディアや御意見がありましたら、どんどんお寄せください。
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