再生古地図

再生古地図とは、各地に伝来する古地図を最新の地図調製技術を使ってデジタルデータとして現在に蘇らせ、活用しようとするものです。ポイントは、次の3点です。

  1. 古地図上の距離・面積・形・方角を正しく再現する(現在の地図にぴったりと合わせる)
  2. 古地図上の文字を読めるように改める
  3. デジタルデータとして再現することで、活用の幅を大きく広げる

地域に残る古地図史料は作られた当時の「紙」の状態のため、多くはやがて朽ち果ててしまう恐れがあり、だれもが気軽に原本を利用することはできません。また、単なる複製(複写)をしても、文字の判読が困難であったり、よごれによって欠落が生じていたりします。


そこで、これら古地図史料を行政職員・観光事業推進担当者・地域の歴史研究者・学芸員・教育委員会などのご協力を頂きながら再生古地図化を行い、その成果を印刷物として配布したり、インターネットやサイネージに表示する電子コンテンツとして活用していくことが可能になります。

地域の歴史・文化学習での活用

タブレットやスマートフォンのWebブラウザで「再生古地図」を表示して、現在地を確認しながら地域学習のフィールドワークを行うことができます。

シビックプライド醸成に活用

地域住民向けに、公共団体のサイトで「再生古地図」を双方向コンテンツとして配信し、住民参加の歴史まち歩きイベントの実施など、自らの地域理解、課題理解の活動に活かすことが出来ます。

歴史観光をマップコンテンツでPR

観光客を迎えるゲートウェイ地点で、サイネージコンテンツとして、観光スポットを合わせて掲載表示できます。さらに観光客のサポートツールとして、ガイドツアーでも活用できます。

印刷活用で観光土産品として販売

再生古地図の電子データを印刷用に加工することで、観光土産品としての歴史観光地図、布製品、スマートフォンカバーなど、多彩な応用が可能です。

これまでに制作した再生古地図の一部をご紹介します。

▼奈良県奈良市 ▼奈良県奈良市柳生 ▼三重県伊賀市 ▼兵庫県尼崎市 ▼山口県防府市 ▼兵庫県加西市 ▼兵庫県朝来市

奈良県奈良市

ならまち・きたまち周辺再生古地図

奈良市観光協会様による江戸中期(宝永年間)の図。観光協会を中心に奈良市内の各寺院・諸機関の協力を得て作られ、街歩きイベントや教育・文化活動に活用されています。

奈良県奈良市柳生

剣聖の里 柳生再生古地図

奈良市観光協会東部支所による柳生の里の再生古地図。東部地区の活性化事業の一環として作られ、城を持たなかった柳生藩の様子が再現されています。奈良市観光協会のホームページでPDFを入手できます。

三重県伊賀市

伊賀上野 城下復元地図

「忍者」を前面に押し出した観光政策を行っている三重県伊賀市の享保年間の伊賀上野城下図。伊賀忍者の研究で著名な三重大学伊賀サテライト高尾全善希准教授の監修により制作。街歩きや文化・教育活動に活用されています。伊賀市のサイト「時のからくり伊賀上野城下町」でアプリをダウンロードすると、現代地図との重ね地図で見ることができます。

兵庫県尼崎市

タイムワープMAP・尼崎

一般財団法人あまがさき観光局様を中心に元文元(1736)年~5(40)年頃を再現。同市が城下町であったことを知る市民が少ない中、同市の歴史文化教育の場面で使われています。

山口県防府市

菅公がご覧になった防府の地形

防府天満宮様により、同宮所蔵の天満宮絵巻を再現したもの。市内の学校に配布されたり、歴史セミナーなどで活用されています。

兵庫県加西市

姫路海軍航空隊復元図

戦争遺産を後世に伝えようという試みで加西市観光まちづくり協議会様によって作られた、太平洋戦争末期の姫路海軍航空隊鶉野飛行場とその周辺の再現地図。当時を知る人の聞き取りなども行って再現されたものです。

兵庫県朝来市

竹田町再生古地図 ~竹田城とその周辺~

天空の城として知られる竹田城とその旧城下を再現。2023年山城サミット開催に合わせて製作されました。